ワーキングメモリはそろばんで鍛えられる!学習能力の基礎を鍛えよう
結論として、ワーキングメモリは計算をはじめ多くの学習に関わる重要な力です。本記事では役割、計算との関係、「高いとデメリット」の疑問、無理のない育て方を解説します。
この記事でわかること
- ✓ワーキングメモリは、情報を一時的に保持しながら処理する力で、暗算や計算に深く関わります。
- ✓「高いとデメリット」はほぼなく、容量には個人差があります。
- ✓そろばん式暗算は、この力を使う訓練の一つです。
監修者情報
沼田 紀代美(ぬまた・きよみ)|株式会社イシド 代表取締役社長
全国に展開する「いしど式そろばん教育」を通じて、幼児から大人までのそろばん教育・珠算指導・暗算力育成・子どもの能力開発に長年携わる。株式会社イシドは1973年設立のそろばん教育企業。著書に『子どもに習い事をさせるならそろばんからはじめなさい』。
※本記事は、そろばん教育の専門家として監修を受けています。
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ワーキングメモリは、情報を一時的に保持しながら処理する力で、暗算や計算に深く関わります。
ワーキングメモリは、情報を一時的に頭に保持しながら、同時に処理する力です。会話しながら要点を覚える、指示を聞きながら作業する、暗算で途中の数を覚えながら次の計算をする——日常のあらゆる「ながら処理」を支えています。よく「作業机の広さ」にたとえられ、机が広いほど多くの資料を同時に広げて作業できるように、この力に余裕があるほど複数の情報を落とさず扱えます。計算だけでなく、読解や会話、段取りにも関わる、学習の土台となる力です。
監修者からのアドバイス|沼田 紀代美(株式会社イシド 代表取締役社長)
ワーキングメモリは、作業をするときの机の広さのようなもの。広い机があれば、同時に沢山の資料を広げて同時進行ができます。そろばん学習はまさに、脳の土台づくりでもあります。
2 「高いとデメリット」はあるのか
結論として、ワーキングメモリが高いこと自体のデメリットはほとんどありません。「高いとデメリット」という検索が多いのは、考えすぎて疲れる・気にしすぎるといった別の特性と混同されやすいためと考えられますが、保持しながら処理する力そのものは高くて困るものではないのです。一方で容量には個人差があり、小さめの場合は、口頭の指示を覚えきれない、暗算の途中で数が消える、といった負担が生じることがあります。大切なのは優劣ではなく、自分の容量に合った工夫(メモ・分割・道具)と組み合わせることです。
3 計算力との関係
暗算は、途中結果を保持しながら次の処理を行う作業の連続です。そのためワーキングメモリの使い方が暗算の安定性に影響します。
4 無理なく育てる方法
- ✓簡単な暗算を毎日少しずつ行う
- ✓手順を声に出して整理する
- ✓負担が大きいときはメモや道具で補う
育て方のポイントは「少し頑張れば届く負荷を、毎日少しずつ」です。たとえば、2桁の足し算の暗算を1日5問、慣れたら桁や問題数を少しだけ増やす。料理の手順を声に出して確認しながら進めるのも、保持と処理を同時に使う立派な練習です。一気に鍛えようとせず、生活の中の「覚えながらやる」場面を意識的に増やすこと。それだけでこの力は無理なく使われ、維持・向上につながっていきます。
そろばん式暗算は、頭の中に珠の像を保持しながら動かし続けるため、ワーキングメモリを日常的に使う訓練の一つになります。読み上げ算のように耳から入る数字を保持して処理する練習は、その負荷をさらに高めた形です。ただし、これは筋トレと同じで、無理な負荷は逆効果。今の自分が確実にできる桁数・問題数から始め、少しずつ広げていくのが原則です。負担が大きいときはメモや電卓で補うことをためらわない——道具との併用は「ずる」ではなく、正しい工夫です。

未来においては、より多くの情報量を処理する力が求められます。このワーキングメモリが少ないと、パソコンのように脳もフリーズしてしまいます。忙しい現代をマルチタスクで乗り切るためには必須の力ですね。
5 まとめ
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