実は万能な「算数セット」どうせ買うならとことん使い尽くしたい!

小学1年生になると購入する「算数セット」。実は学校での算数の勉強だけでなく、さまざまな活用方法があるのをご存じでしょうか。せっかく購入したら学校だけでなく、自宅学習でも活用してみましょう!今回の記事では算数セットのツールとしての活用方法やよくある質問と回答を紹介します。これから算数セット購入を検討している方や、家に使わなくなって眠っている算数セットをお持ちの方も、ぜひ参考にしてください。

 

算数セットとは?

算数セットとは、小学校の算数の授業で使う副教材です。おはじきや計算カード、時計の模型といった数の概念や計算を理解しやすくするツールがそろっています。

 

算数セットは入学説明の際に「全員購入してください」と案内をされた方もいるかもしれません。一部の学校では、学校が備品として用意したり、兄弟のお下がりを使ったりすることができます。ただし基本的には各自で購入する小学校がほとんどです。理由としては、授業で生徒全員が同じデザインの算数セットを使うことで、授業がスムーズに進められるという考えがあるからかもしれません。

 

算数セットを使い倒す!各ツールの目的

算数セットに含まれている各ツールの特徴と目的、活用方法を解説します。

 

①おはじき

おはじきは、主に赤と青の2色で30個ほど、じしゃく付きとなしで1セット入っています。子供たちも親しみやすい、可愛らしい花の形をしているのが特徴です。

おはじきによって、おもに足し算と引き算の前の段階となる、数を分解したり合成したりする感覚を養います。ほかにもお買い物ごっこでの貨幣の役割をしたり、倒れないように積み上げたり、カーリングの要領で指ではじいたりといった、遊びを通じて指先の感覚を鍛えるのにも役立ちます。

 

②時計

時計の模型は、子どもたちに視覚的なイメージによって時刻の概念を理解しやすくするツールです。長針や短針は子供が自分で動かせます。デジタル時計が一般化している中で、アナログの時計に親しんだり、短針と長針を意識して時計を合わせたりといった活動を通じ、自国の時計の読み方に慣れる狙いがあります。おままごとなどの遊びの中で、時間経過を表すために時計を手で動かせば、時間の概念を遊びを通じて学ぶことができます。

 

③計算カード

計算カードは、さまざまな数が書かれたカードと演算子が書かれたカードのセットです。カードを組み合わせることで数の組み合わせや計算プロセスを学んだり、自身で問題解決に向けた式や計算方法を選択したりといったスキルを身につけます。計算だけでなくポーカーのように、お題のカードに合わせて何を足したら数に近づけるか考えたり、複数枚あるものを利用して神経衰弱をしたりといった活用方法もあります。

 

④数え棒

色分けされたたくさんの棒と、10や100といったまとまりのカードのセットです。おはじきと同じように数の仕組みを分解したり合成したりして学びます。また最近の算数セットの数え棒は溝や突起がある造りを採用しているため、組み合わせることで立体の造形も可能に。パズルやブロックのピースに似た役割も担うようになりました。学校で使用しなくなった後もパズルピースとしてさまざまな形を作って楽しめます。

 

⑤お金セット

お金セットは日本の紙幣や硬貨同様に作られたセットでお金の概念を理解するほか、会計時の金額やおつりの計算といった加減乗除の計算練習に使われます。お買い物ごっこなどで活用することで、お金の大切さや使い方などの経済的意識を養うきっかけとなります。

 

⑥数図ブロック

数図ブロックは正方形の複数のブロックに〇が描かれた形をしているのが特徴です。10のまとまりとなっているケースにじしゃくではめ込んで収納できます。実際動かしたブロックが図形として描かれた紙とセットになっていて、自分の作った数字を図に落とし込み、数を視覚的に記憶、理解することができます。一つ一つがじしゃくになっているので、引き合ったりたり反発したりといったじしゃく遊びや、釣りごっこなどの遊びに応用することもできます。

 

⑦さいころセット

一般的なさいころに加えて、10面体などの特殊なさいころなども入っているセットです。一般的なさいころ自体も対局で7になるように配置がされているので、数の組み合わせの学習になりますが、他さいころも同じく表裏での合計が同じになるように配置されているため、補数や組み合わせの学習に役立ちます。もちろん、すごろくなどのゲームでも活用できます。

 

平成(親世代)から変わっているもの

教材や教具は4年ごとに変更されているため、算数セットも世代によっては知らないアイテムが増えている可能性もあります。また、同じものでも仕様が変わっていたり、新しい機能が備わっていたりといったこともあるでしょう。

 

最近では使わない地域もある

近年ではGIGA構想により一人1台タブレットが配布されるようになったため、算数セットで実際に動かすことで視覚的に理解していたものも、タブレットの中で動かすことが可能になりました。そのため場所によっては算数セットを使った授業は減少しつつあるようです。

 

算数セットっていつまで使うの?

算数セットは、一般的に2年生まで使用することが多いです。一部3年生でも使うこともありますが、ほとんどの場合低学年までの使用となっています。

 

おさがりが可能なのは何歳差?

算数セットは小学校低学年の間は使用します。小学3年生でも使うことがあるため、兄弟が3つ以上離れていると安心しておさがりできるかもしれません。

 

使い終わったら学校に寄付はできる?

寄付を受け付けているかは学校によって異なります。まずは学校へ相談してみましょう。ほかにも使い終わった算数セットの用途には以下のものがあります

 

  • ・リサイクルショップやフリマアプリに出品する

これから使用する学年の子どもや、一部のツールを紛失してしまったなどで需要があります。

 

  • ・近隣の塾、保育施設などに寄付

放課後支援施設や学習塾などでも算数セットの需要がある場合があります。

 

  • ・寄付団体へ

海外の教育支援団体などから、海外の学びたい子どもたちへ寄付をおこなう方法もあります。

 

ばら売りってしているの?

 

学校指定の販売会社にもよりますが、算数セットの内容物はばら売りが可能なところが多いです。けれども先述のとおり、算数セットの内容は数年ごとに見直されています。おさがりをさせた場合、他のお友達と違っている算数セットと自分の算数セットが違うことから、不安を感じる子もいるかもしれません。子どもとよく相談のうえ、みんなと同じものが良いのか、足りないものの買い足しやおさがりで問題ないかを決めましょう。

 

そろばんも算数セットと同じ「数を視覚的に学ぶツール」

近年は算数の授業の中でそろばんを扱うところは減少しているものの、3年生から4年生にかけて指導要領として加えられています。そろばんも算数セットと同じく、数を自ら珠をはじくことで分解や合成を通して仕組みを理解し、くり上がりやくり下がりなどの位の概念を理解するために費用に役立つツールです。

さらにそろばんを通じて、計算力も身に付けられます。さらに手元の珠をはじきながら計算を整理する、といった2つのことを脳がこなします。そろばんを反復練習することで、計算力のほか集中力や情報処理力、忍耐力といった生きていくうえで必要となる能力も身に付けられるでしょう。

 

かずを学ぶなら、いしど式でそろばん!一生もののスキルとツールを手に入れよう

学校指定で購入が必須であるものの、算数セットは低学年で卒業してしまいます。一方そろばんは社会人になっても使える「財産」にもなりうるツールです。数に親しみながら、計算力や総合的な学習能力を身につけたいなら、ぜひそろばんを検討してみてください。

 

そろばんは、小さいうちから始めるのがおすすめです。いしど式では各教室で小さなお子さんから大人まで幅広く通っていただけるカリキュラムを備えています。そろばんを習ってみたいが教室が近くにない、時間のやりくりが難しいといった方のために、オンライン教室も開講しています。オンラインでは一人一人が無理なく続けられるためにさまざまな形式で授業を展開しています。オンラインでも対面式と同水準の授業を、場所を選ばず受講可能です。オンラインは午前中から開講しているため、海外在住で時差のある方や、大人の方の学び直しなどにもおすすめです。ぜひご検討ください。

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