IT技術の進歩、非対面非接触の推奨など、いろいろな背景により習いごとのオンライン化が進んでいます。対面式がスタンダードであった「そろばん」もオンライン教室が多くみられるようになりました。
そろばんのオンライン教室は、近くに教室がなくても受けられる、自宅でレッスンが受けられるなど多くのメリットがあります。全国どこからでも受けられるからこそ、重視したいポイントをふまえて慎重に選びましょう。これからそろばんのオンライン教室を検討している方のために、代表的なそろばんオンライン教室を徹底比較して紹介します。
そろばんのオンライン教室とは、インターネットを通じてそろばんを学習していくスタイルのそろばん教室です。そろばんのオンライン教室には、大きく分けて「相互発信」と「一方向発信」の学習スタイルがあります。
相互発信とは、講師側、生徒側両方でリアルタイムでのやりとりができる学習スタイルです。その場で分からないことを質問できる、対面式のそろばん教室と同じ指導が受けられるメリットがあります。一方、授業の曜日や時間が決まっているのが特徴です。
一方向発信とは、自主的にそろばんの学習を進めていく学習スタイルです。リアルタイムでのやりとりは行わず、講師の指示をあおぐのが必要なとき、または定期的な面談などのみとなっていますが、自宅で好きなときに自由にそろばんの学習を進められるメリットがあります。
そろばんのオンライン教室は、対面式の教室とオンラインを両方展開しているそろばん塾もあれば、オンラインのみのそろばん塾もあります。指導時も講師と生徒が一対一で指導を受けられるマンツーマンの教室もあれば、講師と2名~の少人数制で指導を行う教室もあります。
そろばんを習う目的やそろばんを習う人の状況、性格などによって適したオンライン教室は異なります。これらのポイントをふまえて、代表的なそろばんのオンライン教室を比較して解説していきます。
習いごととして検討するにあたり、見聞きすることの多いそろばんのオンライン教室を中心に比較していきます。
まずは、各教室の概要や特徴を解説していきます。
世界6カ国、日本国内には280教室を展開する「いしど式」そろばんのオンライン教室です。1対1~1対3までの少数指導による相互配信のそろばん学習に加えて、自主学習ができるインターネットそろばんも使い放題で利用できます。講師による学習指導を受けながらも、予習や復習も自分のペースで進められる環境が整っています。
インターネットそろばん学校は、「いしど式」の監修したパソコン教材です。いつでも誰でも自宅のパソコンからそろばんの学習ができるように開発されました。そろばんの使い方も画面上で丁寧な説明を受けられるため、そろばん初心者も利用しやすくなっています。画面上の問題を解くだけでなく、教材をプリントアウトしてのそろばんの練習も可能です。
通信教材である「チャレンジ」を展開するベネッセグループでは、各種オンライン学習やレッスンが受けられる「ベネッセチャレンジスクール」を開講しています。オンラインそろばんでは、学年ではなくそろばんのレベルによって分けられたクラスで、「いしど式」そろばんの認定講師による学習指導を受けられます。解き放題のWebコンテンツやテキストも利用可能です。
オンライン専門の個別オンラインそろばん教室です。ZOOMを使用した相互発信によるリアルタイムのそろばん学習が受けられます。通常のそろばん指導に加えて、月1回オンライン検定を実施しているため、学習状況の確認やそろばんへのモチベーションにもつながります。そろばんのほか、読み方や書き方の指導も行っているため、国語と算数をバランスよく伸ばしたい人にも向いています。
佳日(かじつ)そろばん教室が監修したオンラインのそろばん教室です。佳日そろばん教室で使用しているテキストを使い、対面式教室と同じ指導を配信動画から受けられます。「Google Classroom」を利用してそろばんのレベルに合ったクラスで学習できるのが特徴です。進級テストではより日常生活に近い形式の課題を出題しているため、実践的なそろばんの習得にもつながります。
70分の読み上げ算、読み上げ暗算、テキストでの珠算・暗算を行う通常授業に、2ヶ月に1回~2回のペースで受講できる20分の個人指導が受けられるオンラインのそろばん教室です。(初心者と幼児は原則20分の個人指導のみ)学習中、講師はそろばんを行う生徒の手元に注視し、正しいそろばんの指使いの指導も行います。
楽珠そろばん教室独自の指導システムによる指導が受けられる、オンラインのそろばん教室です。国内30都道府県、海外10カ国とオンライン指導を受ける生徒の数は国内トップレベルの実績があります。グループ授業、個別授業両方を展開しているほか、特別授業の朝練や暗算、上級者講習の実施、予習や復習に役立ついつでも学べる解説動画も準備されています。
ZOOMを使用した、45分間の相互発信のオンライン指導が受けられるそろばん教室です。過去の授業内容を参照に、生徒一人一人の課題に合わせた練習方法を指導します。指導を行う講師の数が多いため、平日夜から土曜日も開講。ほかの習い事や学校の行事などとも両立しやすいです。完全予約制のオンライン教室ですが、期限内なら何度でも予約変更ができます。
次によく比較材料とされる、気になるポイントごとに各オンラインのそろばん教室を比較していきます。
オンラインのそろばん教室には、オンライン上で講師からの指導を受けられる「オンラインそろばん塾」と、そろばんや教材を使って自分で勉強する「eラーニング」があります。
違いについてもっと詳しく知りたい人はこちら!:eラーニングってなに?すきま時間を利用してどんな学習ができる?
各オンラインのそろばん教室の授業形式をまとめました。
指導をする先生は、オンラインそろばん教室それぞれで異なります。資格を取得している先生から指導が受けられれば、オンラインでも安心してそろばんの学習が進められますね。各オンラインのそろばん教室の先生について以下にまとめました。
各教室の一番スタンダードな金額をまとめました。
一度の指導人数が何人程度なのかをまとめました。
いしど式オンラインは少人数制を採用しています。リアルタイムで質問するのも運指を見てもらうのも、きっちりとした指導を受けやすい環境が整っています。
受講している生徒の年齢層をまとめました。
インターネットそろばん学校やいしど式オンラインは大人も通っており、親子でも利用できます。海外からの受講者も在籍し、ユーザー層が幅広いのも特徴です。
通学教室と併設していると、本格的にそろばんをはじめたいときにも通塾への切り替えがスムーズです。また、指導内容が同一のため混乱しないメリットもあります。各教室の通塾教室との併設状況をまとめました。
先生や教材内容、授業の雰囲気などが合うかを精査できるお試し期間は非常に大切です。お試しや無料期間の有無をまとめました。
月謝に対して人数や親子で通えること、学習環境面など総合してコスパ評価をしました。
これまでの比較結果を一つの表にまとめました。
そろばんのオンライン教室はそれぞれで特徴が異なります。金額や形式だけではなく、複合的に判断してオンラインのそろばん教室を選びましょう。たとえば、いしど式のオンラインそろばんは「通常教室と指導内容が同じなので、通塾への切り替えがスムーズ」「予習や復習に使えるオンラインそろばんも充実」「オンラインの指導を行う講師も資格取得済み」などの特徴があります。
オンラインのそろばん教室を比較した結果、いしど式オンライン、インターネットそろばん学校、ベネッセチャレンジスクールそろばんの3つがおすすめです。学習スタイルや重視したいポイントなどで、オンラインそろばん教室を選ぶ参考にしてください。